今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。
名をば、讃岐造となむ言ひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しうて居たり。
翁言ふやう、
「我、朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて、知りぬ。
子となり給ふべき人なめり」
とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。
妻の嫗に預けて養はす。美しきことかぎりなし。いと幼ければ籠に入れて養ふ。
妻をなんだと思っているのですか?
大切なものはきっと目には見えない
心を証明していくことに価値のある世界
【ゆっくり解説】
【驚愕!!】『かぐや姫』の真実が恐ろしすぎる…/かぐや姫が犯した罪とは何か?
【竹取物語】
古活字十行本 慶長年間(1596~1615)刊 国立国会図書館所蔵
絵:紺谷光俊、詞書:中浜海鳳《竹取物語絵巻》1932年 第一巻部分
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