雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

みやび、って何? 『源氏物語』が現代まで千年読み継がれる理由とは

和樂web様より転載 この記事を書いた人 黒田直美 intojapanwaraku.com 現在、佳境を迎えているNHK大河ドラマ『光る君へ』。政権を巡る熾烈なバトルや複雑な男女の恋愛模様などストーリーの面白さもさることながら、今回、多くの女性を虜にしているのは、全体…

Tsuda Umeko: A Trailblazer for Japanese Women’s Education and Cultural Exchange

Exploring Education in America at Age Six and Questions of Early Marriage: The Life and Legacy of Tsuda Umeko The new 5,000 yen note, issued in 2024, honors the remarkable Tsuda Umeko (津田梅子). She was the first Japanese woman to study a…

したり顔にいみじう侍りける人(紫式部日記)

さばかりさかしだち、真名書きちらして侍るほども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。 かく、人に異ならむと思ひ好める人は、かならず見劣りし、 行く末うたてのみ侍れば、艶になりぬる人は、 いとすごうすずろなる折も、もののあはれにすすみ、 をか…

日本史上最強の世捨て人!西行法師、吉田兼好…実はまったく「世を捨てて」いなかった!

[Japaaanマガジン様より転載] 西行と兼好 日本史上「世捨て人」として有名なのは、やはり西行と吉田兼好の二人でしょう。 西行像(MOA美術館蔵)Wikipediaより 一応簡単に説明しておくと、西行法師は俗名は佐藤義清。鳥羽上皇にも仕えた北面の武士であり、武…

紫式部集 69 70

渡殿の戸口の局に見出だせば、ほのうち霧りたる朝の露もまだ落ちぬに、殿歩かせ給うて、御隨身召して、遣水払はせ給ふ。 橋の南なる女郎花のいみじう盛りなるを、一枝折らせ給うて、几帳の上よりさし覗かせたまへる御さまの、いと恥づかしげなるに、我が朝顏…

The Allure of ‘Beauty Looking Back’ in Ukiyo-e

The Allure of ‘Beauty Looking Back’ in Ukiyo-e What accounts for the enduring popularity of “Beauty Looking Back”? This celebrated work by Hishikawa Moronobu is a cornerstone in the history of bijinga (portraits of beautiful women). The hi…

新勅撰和歌集 巻第十五  恋五  954

来ぬ人を月に なさばやむば玉の 夜ごとにわれは 影をだに見む 紀貫之 (新勅撰和歌集 巻第十五 恋五 954) 紀貫之 きのつらゆき 貞観十四?~天慶八?(872-945) 生年については貞観十年・同十三年・同十六年など諸説ある。下野守本道の孫。望行(もちゆき)の子…

Murasaki Shikibu Diary, Chapters 1-3: The Song of the Woman Rose

As I gazed outside from my room near the entrance to the covered walkway, I noticed the faint morning mist lingering in the air, with dew still untouched. Despite the early hour, His Lordship was strolling through the garden, calling for h…

かぐや調の和歌(紫式部日記≒竹取:式部集≒伊勢)

かぐや調の和歌(紫式部日記≒竹取:式部集≒伊勢)] この紫式部三作品の対比(日記18首・式部集126首・源氏物語795首)から、宮中での紫式部は、特に人前や職場でのコミュニケーションが求められる場面において、独自の個性を極力抑えたと見ることができます…

ヒルコ 古事記

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』多紀理、推敲校正版 ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神であり、蛭児とも称されます。 神話の記述 『古事記』によれば、伊邪那岐命と伊邪那美命が国産みの際に最初にお生まれになった…

「鎌倉時代に兼好法師が書いた随筆、徒然草」翻訳、推敲、校正

The content of Tsurezuregusa is wonderfully diverse, offering the author's thoughtful observations on daily life, the beauty of nature, and deep insights into human psychology and ways of living. It beautifully reflects the themes of mujō …

「枕草子の現代語訳 日本語が放つ美意識」 現代訳、翻訳、推敲、校正版

The Pillow Book," authored by the esteemed Heian-period writer Sei Shonagon, is a collection of essays that beautifully captures life at the imperial court, where she served, as well as the beauty of the natural world throughout the season…

詞花集  巻第二 夏 77

待つほどに夏の夜 いたく更けぬれば 惜しみもあへぬ 山の端の月 源道済 (詞花集 巻第二 夏 77) 源道済 みなもとのみちなり 生年未詳~寛仁三(1019) 光孝源氏。公忠の曾孫。信明の孫。従五位下能登守方国の子。子に大宮禅師懐国がいる。 長徳四年(998)、文章…

後拾遺集 巻二十  雑六  1106

長元四年六月十七日、伊勢の斎宮(いつき)の内宮にまゐりて侍りけるに、俄に雨ふり風吹きて斎宮(いつき)みづから託宣して、祭主輔親を召しておほやけの御事など仰せられけるついでに、たひたび御酒めして、かはらけ給はすとてよませたまひける さかづきにさや…

古今和歌集  恋五  797

色見えてうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける 色見えでうつろふものは世の中の人の心の花にぞありける 小野小町 (古今和歌集 恋五 797) 六歌仙、三十六歌仙のひとりで、美女の代名詞とされる小野小町(おののこまち)は、平安時代前期の歌人。社交…

新古今和歌集  巻第十  羈旅歌  935

守覺法親王家に五十首歌よませ侍りけるに、旅の歌 野辺の露うらわの 浪をかこちても ゆくへも知らぬ 袖の月影 藤原家隆朝臣 (新古今和歌集 巻第十 羈旅歌 935) 守覚法親王の家で五十首の歌を詠ませました時に、旅の歌 藤原家隆朝臣 袖を濡らす野辺の露や浦わ…

新古今和歌集  巻第十  羈旅歌  933

守覚法親王家に五十首歌よませ侍りけるに、旅の歌 立ち帰りまたも 来て見ん松島や 雄島の苫屋 波に荒らすな 皇太后宮大夫俊成 (新古今和歌集 巻第十 羈旅歌 933) 守覚法親王の家で五十首の歌を詠ませました時に、旅の歌 皇太后宮大夫俊成 立ち戻って、再び見…