雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

随筆

「鎌倉時代に兼好法師が書いた随筆、徒然草」翻訳、推敲、校正

The content of Tsurezuregusa is wonderfully diverse, offering the author's thoughtful observations on daily life, the beauty of nature, and deep insights into human psychology and ways of living. It beautifully reflects the themes of mujō …

「枕草子の現代語訳 日本語が放つ美意識」 現代訳、翻訳、推敲、校正版

The Pillow Book," authored by the esteemed Heian-period writer Sei Shonagon, is a collection of essays that beautifully captures life at the imperial court, where she served, as well as the beauty of the natural world throughout the season…

枕草子 239

三条の宮におはします頃、五日の菖蒲の輿などもて参り、薬玉参らせなどす。 若き人々、御匣殿など、薬玉して姫宮・若宮に着け奉らせ給ふ。いとをかしき薬玉ども、ほかより参らせたるに、 ……青稜子といふものを持て来たるを、青き薄様を、艶なる硯の蓋に敷き…

徒然草(上) 第32段 九月廿日の比、ある人に誘はれたてまつりて、

九月廿日の比、ある人に誘はれたてまつりて、明くるまで月見ありく事侍りしに、思し出づる所ありて、案内せさせて、入り給ひぬ。荒れたる庭の露しげきに、わざとならぬ匂ひ、しめやかにうち薫りて、忍びたるけはひ、いとものあはれなり。 よきほどにて出で給…

春 山家集 春 2 (西行法師 若山牧水 清少納言)

立つ春の朝よみける 山の端の霞むけしきにしるきかなけさよりやさは春の曙 西行法師 (山家集 春 2) 薄紅に葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花 若山牧水 春は、あけぼの。 やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびき…

枕草子 93段

あさましきもの刺櫛(さしぐし)すりてみがくほどに、物に突き障へて(つきさえて)折りたるここち。車のうちかへりたる。さるおほのかなる物は、所狭く(ところせく)やあらむと思ひしに、ただ夢の心地して、あさましうあへなし。人のために恥づかしうあし…