雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

古典

Three Classic Love Poems from the Dynastic Era

王朝時代を代表する恋の歌三首 Three Classic Love Poems from the Dynastic Era 思ひ川たえず流るる水の泡の うたかたびとにあはで消えめや伊勢 "Are you but ephemeral, like bubbles in a ceaseless river, destined to fade before we meet? —Ise" 読み…

父の後を追って病死?性格もよく美男子、藤原道隆の長男・藤原道頼の生涯をたどる【光る君へ】

[Japaaan magazine]様より転載 mag.japaaan.com 父の後を追って病死?性格もよく美男子、藤原道隆の長男・藤原道頼の生涯をたどる【光る君へ】 角田晶生(つのだ あきお)@2024/05/05 長徳元年(995年)4月10日、関白であった藤原道隆(みちたか)が病によっ…

Murasaki Shikibu 紫式部

[多紀理、英訳推敲修正版] From Wikipedia, the free encyclopedia Murasaki Shikibu Murasaki Shikibu was a poet, writer, and lady-in-waiting during the mid-Heian period. She is best known as the author of "The Tale of Genji," her only narrativ…

Sei Shōnagon

From Wikipedia, the free encyclopedia [多紀理、推敲修正版] Sei Shōnagon (清少納言, c. 966–1017 or 1025) was a Japanese author, poet, and lady-in-waiting who served the Empress Teishi (Sadako) around 1000 during the Heian period. She is the…

Lady Ise Ukon (poet)

[多紀理、推敲修正版] Lady Ise From Wikipedia, the free encyclopedia Not to be confused with Ise no Taifu. 13th century Satake 36poets Lady Ise (伊勢, c. 875 – 938), commonly referred to as Ise no Miyasudokoro, was a Japanese poet in the Im…

A thousand years later, the legacy of Sei Shonagon and Murasaki Shikibu still echoes through the centuries.

A thousand years later, the legacy of Sei Shonagon and Murasaki Shikibu still echoes through the centuries. Delving into Beautiful Japanese Literature: Please read this article to learn more about the relationship between Sei Shonagon and …

Izumi Shikibu 和泉式部 wiki

Izumi Shikibu From Wikipedia, the free encyclopedia en.wikipedia.org [多紀理、精査修正版] Izumi Shikibu, depicted in a c. 1765 Kusazōshi by Komatsuken, served as a poet at the court of Empress Shoshi. Izumi Shikibu (Japanese: 和泉式部, bor…

紫式部に酷評された清少納言は意外と奥ゆかしかった?

Was SeishoNagon, who was severely criticized by Murasaki Shikibu, surprisingly modest? This exchange with Fujiwara no Tadanobu [Dear Hikaru-kimi]. What's wrong with that woman? She's a know-it-all who flaunts her false knowledge and preten…

とはずがたり 前斎宮

斎宮は二十に余り給ふ。ねびととのひたる御さま、神もなごりを慕ひ給ひけるもことわりに、花と言はば、桜にたとへても、よそ目はいかがとあやまたれ、霞の袖を重ぬる隙も、いかにせましと思ひぬべき御ありさまなれば、まして隈なき御心の内は、いつしかいか…

萬葉集 第十一巻 2409

君に恋ひうらぶれ居れば悔しくも我が下紐の結ふ手いたづらに 読人不知 (萬葉集 第十一巻 2409) 当時、「下着の紐(=下紐)が勝手にほどけると、好きな男性が訪ねてきてくれる」というおまじない信仰があったんですね。この時代は「通い婚」つまり女性の家へ…

Biso no Nippon: The history of dressing up

Reproduced below,和樂web編集者様。 Pearls mistaken as glistening dewdrops on grass Sawada Toko ’Biso no Nippon: The history of dressing up’ Dressing up and adorning oneself with sparkling jewellery. There lies the human desire to be beauti…

望月の歌 小右記 三后を娘たちで占めた藤原道長の栄華と紫式部の歌

太閤下官を招き呼て云わく 「哥讀まんと欲す。必ず和す。」 答て云く、「なんぞ、和し奉らざらんや」 「誇りたる哥になむ有る。但し宿講にあらず」 「この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」 余申して云く 「御歌優美なり。 酬くひ答え…

新古今和歌集 巻第七 賀歌 721

山風は吹けど吹かねどしら波の寄する岩根は久しかりけり 伊勢 (新古今和歌集 巻第七 賀歌 721) 佐竹本三十六歌仙絵巻 伊勢 出典:三十六歌仙.上 風俗図画絵巻刊行会 大正7年 国立国会図書館近代デジタルコレクション インターネット公開(保護期間満了) 生…

Murasaki Shikibu through Q&A.

Reprinted below by 和樂web. https://intojapanwaraku.com/culture/227016/ The NHK Taiga Drama for 2024 is “Hikaru Kimi-e”. The main character is Murasaki Shikibu, who discovered the brilliance of literature in the glamorous court of the Heia…

萬葉集 巻第四 656 大伴坂上郎女歌

大伴坂上郎女歌六首 我れのみぞ君には恋ふる我が背子が恋ふといふことは言のなぐさぞ (萬葉集 巻第四 656) Photo: 博多人形「恋ひ恋ひて」川崎幸子氏作 Kobo Libra Colour (ホワイト) ノートブックスリープカバー(サ... 愛するよりも愛されたい 令和言葉・…

自歌(春北斗)

春北斗霞みわたる空見ればわが袖の露もそよと消ゆ 多紀理 立つ春の朝よみける山の端の霞むけしきにしるきかなけさよりやさは春の曙西行法師(山家集 春 2)薄紅に葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花若山牧水春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、…

己の器の小ささを嘆く(自歌)

己の器の小ささを嘆く 浅茅生の小野の草花踏み分けて我が行く道ぞ恋しきもの 世の中よ何事も思ひのままならぬなかぞ恋しき人目も憂き 麗しき花の散りぬる春の日に思ひ出づるは古りにし人 多紀理 器が大きい、懐が深い。 信念を貫いている 投げ出さず最後まで…

春 山家集 春 2 (西行法師 若山牧水 清少納言)

立つ春の朝よみける 山の端の霞むけしきにしるきかなけさよりやさは春の曙 西行法師 (山家集 春 2) 薄紅に葉はいちはやく萌えいでて咲かむとすなり山桜花 若山牧水 春は、あけぼの。 やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびき…

古今和歌集 巻第ニ 春歌下 113 百人一首 9

花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町 (古今和歌集 巻第ニ 春歌下 113) (百人一首 9) 小野小町は六歌仙、三十六歌仙の一人です。 絶世の美女として知られ、国内では三大美女の一人に数えられる女性で、遣隋使小野妹子の…

新古今和歌集 巻第一 春歌下 114 拾遺集 春歌 50

摂政太政大臣家に五首歌よみ侍けるに またや見む交野のみ野の桜狩花の雪降る春のあけぼの 藤原俊成(皇太后宮大夫俊成) (新古今和歌集 巻第一 春歌下 114) 桜狩雨は降りきぬおなじくは濡るとも花の影に隠れむ 詠人不知 (拾遺集 春歌 50) intojapanwaraku.com …

一条天皇(懐仁親王)の即位式で起きた生首事件

寛和2年(986年)8月30日、懐仁親王が即位しました。後の一条天皇です。 即位礼の当日、天皇陛下の玉座である高御座(たかみくら)に生首が乗っているのを発見しました。 このエピソードは平安末期の歴史物語集『大鏡』に記述があります。 ……前の一条院の御即…

(拾遺和歌集 恋三 763 百人一首 57)( 新古今和歌集 雑歌上 1499 百人一首 56)

あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな 和泉弐部 (拾遺和歌集 恋三 763 百人一首57) Soon I cease to be;-- One fond memory I would keep When beyond this world. Is there, then, no way for me Just once more to meet with the…

光る君へ めぐりあい

恋愛を助ける代筆稼業で、才能を開花させ始めるまひろ(吉高由里子さん)(写真はNHKさん提供) 散りゆきてまた来る春はながけれどいとしき君にそわばまたなん NHKさん 書き手:歌僧 内田圓学 多紀理 今やはや風に散りかふさくら花たたずむ袖の濡れもこそす…

拾遺和歌集 恋四 870 百人一首 38

忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな 右近 (拾遺和歌集 恋四 870) (百人一首 38) Though forgotten now, For myself I do not care: He, by oath, was pledged;-- And his life, who is forsworn, That is, ah! so pitiful. 百人一首 038 …

古事記 研究まとめ⑫「天の岩屋②」「蚕と穀物の種」(学部生時代のレポート) [終]

是を以ち八百万の神、天の安の河原に神集ひ集ひて、御産巣日神の子思金神に思はしめて、常世の長鳴鳥を集め鳴かしめて、天の安河の河上の天の堅石を取り、天の金山の鉄を取りて、鍛人天津麻羅を求ぎて、伊斯許理度売命に科せ、鏡を作らしめ、玉祖命に科せ八…

古事記 研究まとめ⑪「天の岩屋①」(学部生時代のレポート)

勝さびに天照大御神の営田の阿を離ち、其の溝を埋み、また其の大嘗聞こし看す殿に屎まり散らす。故然為れども、天照大御神はとがめずて告りたまはく、「屎如すは酔ひて吐き散らすとこそ我がなせの命かく為つれ。また田の阿を離ち溝を埋むは、地をあたらしと…

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 635

秋の夜も名のみなりけりあふと言へばことぞともなく明けぬるものを 小野小町 (古今和歌集 巻第十三 恋歌三 635) 上村松園『小野小町図』 1935年 余談ですが、小野小町を世界三大美女と言い出したのは明治時代から。 おそらく当時の講談師や新聞記者など…

古事記 研究まとめ⑩「誓約②」(学部生時代のレポート)

(故尓しておのもおのも天の安河を中に置きてうけふ時に、天照大御神まづ建速湏佐之男命の佩ける十拳の釼を乞ひ度し、三段に打ち折りて、ぬなとももゆらに、天の真名井に振り滌きて、さがみにかみて、吹き棄つる気吹の狭霧に成れる神の御名は、多紀理毗売命、…

古事記 研究まとめ⑨「誓約①」(学部生時代のレポート)

故是に速湏佐之男命、言したまはく、「然あらば天照大御神に請しに罷らむ」とまをす。天に参上りたまふ時に、山川悉く動み国土皆震ひぬ。尓して天照大御神聞き驚きて詔りたまはく、「我がなせの命の上り来る由は、かならず善き心にあらじ。我が国を奪はむと…

古事記 研究まとめ⑧「三貴子の分治」(学部生時代のレポート)

此の時に伊耶那伎命いたく歓喜ばして詔りたまはく、「吾は子を生らし生らして、生らす終に、三の貴き子を得つ」とのりたまふ。其の御頸珠の玉の緒もゆらに取りゆらかして、天照大御神に賜ひて詔りたまはく、「汝が命は高天原を知らせ」と、事依さして賜ふ。…