雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧

新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1047

時鳥の鳴きつるは聞きつやと申しける人に 心のみ空に なりつつ時鳥 人頼めなる 音こそ泣かるれ 馬内侍 (新古今和歌集 巻第十一 恋歌一 1047 ) 訳者・峯村文人・小学館の訳 「ほととぎすの鳴いたのは聞いたか」と申してきた人に 馬内侍 わたしは、心ばかりが…

西行法師家集 雑 381

松のしつえあらひけん浪、古にかはらすこそはとおほえて いにしへの松の 下枝をあらひけん 浪を心に かけてこそみれ 西行 (西行法師家集 雑 381) www.dropbox.com tagiri.hatenablog.com 山家集【電子特典付き】【電子書籍】[ 西行 ]価格: 1276 円楽天で詳細…

祖母の着物姿の優しさと美しさ

祖母は何を感じ、どんな哲学の中で生きてきたのか 私が着物の魅力に引き込まれた大きなきっかけの一つとして祖母の存在があります。こざっぱりとしたショートカットに、いつも軽やかに着物を着ている祖母。そんな祖母から譲り受けた着物を纏うことは、私にと…

新古今和歌集  巻第十六  1567

法成寺入道前太政大臣女郎花をおりてうたをよむへきよし侍けれは をみなへし盛りの 色を見るからに 露の分きける 身こそ知らるれ 紫式部 (新古今和歌集 巻第十六 1567) (朝露がついて美しく染まった)女郎花の今を盛りの花の色を見たばかりに 露が分け隔て…