2026-01-01から1ヶ月間の記事一覧
日本のダム 日本のダム(にほんのダム)とは、日本国内において建設され、管理・運用されている各種ダムを指し、とりわけ治水および利水を主たる目的とする施設を中心として取り扱うものでございます。 なお、個々のダムの詳細につきましては、「日本のダム…
設問一 問 紀貫之『土佐日記』において採用された「女性仮託」という叙述形式は、和歌表現および作品全体の文学的性格にいかなる変容をもたらしたか。漢文日記との比較を踏まえつつ、仮名文体の成立、感情表現の構造、ならびに『古今和歌集』的美意識との関…
【設問一】(頭の体操・お気楽に・・文字数二つ合わせて2000字くらい) 紀貫之『土佐日記』において採用された「女性仮託」という叙述形式は、和歌表現および作品全体の文学的性格にいかなる変容をもたらしたか。漢文日記との比較を踏まえつつ、仮名文体の成立…
鈴虫(六首) 蓮葉を 同じ台と 契りおきて 露の分かるる 今日ぞ悲しき光源氏 ⇒ 女三の宮(贈歌) 【意訳】 来世には同じ蓮の花に生まれ変わろうと、かつてお約束いたしましたのに、その葉に宿る露のごとく、今は離れ離れとなっているこの現実が、誠に悲しゅ…
博士課程学生と論文査読――静かな学びの現場から はじめに 大学院で研究生活を送っておりますと、「論文の査読」という言葉を、次第に身近なものとして感じるようになります。わたくし自身、博士課程に在籍するなかで、指導教員のもと、学術論文の査読という…
古今和歌集 巻第十 物名 439 朱雀院の女郎花合の時に、 「をみなへし」といふ五文字を、 句のかしらにおきてよめる つらゆき をぐら山峰たち ならし鳴く鹿の へにけむ秋を しる人ぞなき 古今和歌集 片桐洋一著 笠間文庫の訳 小倉山、その峰を幾度となく踏み…
新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1263 返し 詠人不知 さしてゆく山の端 もみなかき曇り 心の空に 消えし月影 新編日本古典文学全集「新古今和歌集」の訳 返し 読人しらず わたしは、帰り道の方角も、あなたに別れた悲しみの涙で目が曇り、すっかり見えなくなっ…
小林秀雄『無常という事』における日本的精神構造の把握について 多紀理 はじめに 小林秀雄の評論「無常という事」(初出1946年)は、敗戦直後という歴史的断層の只中において、日本人の精神の深層を静かに見据えた思想的文章として、今日なお高く評価されて…
新古今和歌集 巻第十四 恋歌四 1262 人に遣はしける 紫式部 入る方はさやか なりける月影を うはの空にも 待ちしよひかな 新編日本古典文学全集「新古今和歌集」の訳 人に詠み贈った歌 紫式部 入りぎわがあのように明るかった月の光を、心も落ち着かず上空に…
和歌における歌語・表現慣習・美意識と詠歌主体の内的精神構造の復元――方法論的考察(覚書) 多紀理 序論 和歌は、日本文学史において極めて特異な位置を占める詩形であり、31音という制約のもとに多様な感情、美意識、歴史的意識を凝縮するものとして発展しま…
新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 818 返し 加賀少納言 なき人をしのぶる こともいつまでぞ けふのあはれは 明日のわが身を 新編日本古典文学全集「新古今和歌集」訳者 峯村文人 小学館の訳 返し 加賀少納言 亡き人を思い慕うことも、いつまででしょうか。 亡き人…
魂の呵責と倫理的孤独— —プラトン『ソクラテスの弁明』と夏目漱石『こころ』の交差点 多紀理 本稿は、プラトン著『ソクラテスの弁明』(以下『弁明』と略記いたします)と、夏目漱石著『こころ』を対照しつつ、「倫理的孤独」と「魂の呵責」という主題を軸に…
新古今和歌集 巻第八 哀傷歌 817 紫式部 上東門院小少将身まかりて後、 常にうち解けて書き交しける文の、 ものの中に侍りけるを見出でて、 加賀少納言がもとに遣はしける たれか世に永らへて 見むかき留めし 跡は消えせぬ 形見なれども 新編日本古典文学全…
この歌は『紫式部集』および『千載集』に収められているものであり、『新古今和歌集』巻第三・夏歌・第204番歌の「返歌」とされております。 まずは、この返歌に先立つ歌をご紹介いたします。 紫式部集 78 紫式部 久しくおとづれぬ人を思ひ出でたるをり …
香りたつ才の人のゆくへ──言の葉にしづく想ひをたどりつつ 多紀理 孟嘗君が秦の国に捕らわれた際に、函谷関の関まで逃げ着き、朝まで開かない門を鶏の鳴き真似をして開かせて無事帰国したという『史記』の「函谷関故事」をあの北斎が絵画化。『詩哥冩真鏡・…
紫式部歌作品群研究の学的意義(仮) ――和歌による霊性的自己形成と『源氏物語』生成以前の言語世界―― 宗像多紀理 一 研究史と問題の所在 紫式部の歌作品群、いわゆる『紫式部集』は、成立事情・伝本構成の不確実性ゆえ、従来は『源氏物語』作者の附随的資料、…
千載和歌集 恋 百人一首86番歌 西行法師 嘆けとて月やは 物を思はする かこち顔なる 我が涙かな Clay MacCauley 版 Is it then the moon That has made me sad, as though It had bade me grieve? Lifting up my troubled face,-- Ah! the tears, the (mourn…
瑞祥新春和歌 改作(『万葉集』巻第五・818番歌 筑前守山上大夫 参考) 春されば駿馬の 氣満ちて梅匂ふ天地に溢るる 瑞の風かな 謹んで新春の賀詞を申し上げます 丙午は天を駆けて風を起こし瑞祥を運ぶ象と伝えられております 春の訪れとともに天地の氣清ま…