雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

2025-06-03から1日間の記事一覧

萬葉集 巻第六 923

萬葉集 巻第六 923 山部宿禰赤人が作る歌二首 併せて短歌 やすみししわご大君の高知らす 吉野の宮はたたなづく 青垣隠り 川並の清き河内そ 春へには花咲きををり 秋へには霧立ち渡るその山の いやますますに この川の絶ゆることなく ももしきの大宮人は常に…

源氏物語 各巻冒頭文 桐壺

源氏物語 各巻冒頭文 本日より(令和七年六月)、『源氏物語』五十四帖の巻々冒頭に記された文言を順にご紹介し、それぞれに私なりの小さな感想を添えてまいりたく存じます。おそらくすべてを整え終えるまでには、少なからぬ時を要することと存じますが、お…

『源氏物語』写本の系譜とその諸相

『源氏物語』写本の系譜とその諸相 多紀理 『源氏物語』は、わが国が世界に誇るべき最大の文学作品にして、今を去ること千年余の昔にその姿を現したものでございます。その悠久の歳月を思えば、過ぎし日の長さは測り知れず、またその運命には抗し難く、誠に…

『源氏物語』の成立と紫式部の生涯

『源氏物語』の成立と紫式部の生涯 多紀理 一、物語の成立について 『源氏物語』の成立年代については、古来より幾多の学者が論じてまいりましたが、いまだ確たる結論には至っておりません。そもそも本書は日記文学ではございませんため、編纂の時期を明示す…