若紫(わかむらさき) 「巻名」 手に摘みていつしかも見む紫の 根にかよひける野辺の若草 (光源氏) この巻名は、上記の和歌に因むものでございます。 本文 虐病にわづらひ給ひて、よろづにまじなひ加持などまゐらせ給へど、しるしなくて、あまたたびおこり…
若紫(二十五首) 多紀理意訳 『生ひ立たむ ありかも知らぬ 若草を おくらす露ぞ 消えむそらなき』尼君 → 女房(贈歌) この先いかなる道をたどり、どこで育ってゆくのかも見当のつかぬ、か弱き若草のようなあの子を残して―― 露のように儚い身の私は、それを…
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