雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

古事記 研究まとめ③「二神の結婚 」(学部生時代のレポート)

是に其の妹伊耶那美命を問ひて曰りたまはく、

「汝が身はいかにか成れる」とのたまふ。

答へて白さく、

「吾が身は成り成りて、成り合はぬ処一処在り」とまをす。

尓して伊耶那岐命詔りたまはく、

「我が身は成り成りて、成り余れる処一処在り。故此の吾が身の成り余れる処を以ち、汝が身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、国土を生み成さむと以為ふ。生むこといかに」

とのりたまふ。

 伊耶那美命答へて曰さく、

「然善けむ」とまをす。

尓して伊耶那岐命詔りたまはく、

「然あらば吾と汝と、是の天の御柱を行き廻り逢ひて、みとのまぐはひ為む」

とのりたまひき。

かく期りて、詔りたまはく、

「汝は右より廻り逢へ、我は左より廻り逢はむ」

とのりたまふ。

約り竟へて廻る時に、伊耶那美命まづ、

「あなにやし、えをとこを」と言ひ、

後に伊耶那岐命

「あなにやし、えをとめを」

と言りたまふ。おのもおのも言ひ竟へし後に、其の妹に告げて曰りたまはく、

「女人まづ言へるは不良し」

とのりたまふ。

然あれども、くみどに興して生める子水蛭子。

此の子は葦船に入れて流し去りつ。次に淡嶋を生みたまふ。

是も子の例に入れず。  

是に二柱の神議りて云りたまはく、

「今、吾が生める子不良し。なほ天つ神の御所に白すべし」

とのりたまふ。

共に参上り、天つ神の命を請ひたまふ。

尓して天つ神の命以ち、ふとまにに卜相ひて詔りたまはく、

「女のまづ言へるに因りて不良し、また還り降り改め言へ」

とのりたまふ。

 

  

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小林永濯『天之瓊矛を以て滄海を探るの図』(Wikiより)

 

 

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