雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

古事記 研究まとめ⑥「黄泉の国②」(学部生時代のレポート)

 是に伊耶那岐命、見畏みて逃げ還ります時に、其の妹伊耶那美命言さく、

「吾に辱見せつ」とまをす。

 よもつしこめを遣はし追はしむ。尓して伊耶那岐命、黒御縵を取り、投げ棄つるすなはち蒲子生る。是を摭ひ食む間に逃げ行でます。なほ追ふ。

 また其の右の御みづらに刺させる湯津々間櫛引き闕きて投げ棄つるすなはち笋生ふ。

 

 是を抜き食む間に、逃げ行でます。また後には其の八の雷神に、千五百の黄泉軍を副へ追はしむ。尓して御佩せる十拳の釼を抜きて、後手にふきつつ逃げ来。なほ追ふ。

 

 黄泉比良坂の坂本に到る時に、其の坂本に在る桃子三箇を取り待ち撃てば、悉く扳き返りぬ。尓して伊耶那岐命、桃子に告りたまはく、

「汝、吾を助けしが如く、葦原中国に有らゆるうつしき青人草の、苦しき瀬に落ちて、 

患へ惚む時に助くべし」

と告りたまひ、名を賜ひ意冨加牟豆美命と号く。

 

 最後に其の妹伊耶那美命、身自ら追ひ来つ。尓して千引の石を其の黄泉比良坂に引き塞へ、其の石を中に置き、おのもおのも対ひ立ちて、事戸を度す時に、伊耶那美命言さく、

「愛しき我がなせの命、かく為たまはば、汝の国の人草、一日に千頭絞り殺さむ」

とまをす。尓して伊耶那岐命、詔りたまはく、

「愛しき我がなに妹の命、汝然為ば、吾一日に千五百の産屋を立てむ」

とのりたまふ。

 是を以ち一日に必ず千人死に、一日に必ず千五百人生まるるなり。

 

 

 

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