雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

古事記 研究まとめ⑨「誓約①」(学部生時代のレポート)

 故是に速湏佐之男命、言したまはく、「然あらば天照大御神に請しに罷らむ」とまをす。天に参上りたまふ時に、山川悉く動み国土皆震ひぬ。尓して天照大御神聞き驚きて詔りたまはく、「我がなせの命の上り来る由は、かならず善き心にあらじ。我が国を奪はむと欲ふのみ」とのりたまふ。御髪を解き、御みらに纒かして、左右の御みづらに、また御縵に、また左右の御手に、おのもおのも八尺の勾璁の五百津のみすまるの珠を纒き持たして、そびらには千入の靫を負ひ、ひらには五百入の靫を附け、またいつの竹鞆を取り佩かして、弓腹振り立てて、堅庭は向股に蹈みなづみ、沫雪如す蹶ゑ散かして、いつの男建、蹈み建びて、待ち問ひたまはく、「何の故にか上り来つる」ととひたまふ。尓して速湏佐之男命答へ白さく、「僕は耶き心無し。ただ大御神の命以ち、僕が哭きいさちる事を問ひ賜ふ。故白しつらく、『僕は妣の国に往かむと欲ひて哭く』とまをす。尓して大御神詔りたまはく、『汝は此の国に在るべくあらず』とのりたまひて、神やらひやらひ賜ふ。故罷り往かむとする状を請さむと以為ひ参上りつらくのみ。異しき心無し」とまをしつ。尓して天照大御神詔りたまはく、「然あらば汝が心の清く明かきはいかにして知らむ」とのりたまふ。是に速湏佐之男命答へ白さく、「おのもおのもうけひて子生まむ」とまをす。

 

訂正 白さく→もうさく

 

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