(故尓しておのもおのも天の安河を中に置きてうけふ時に、天照大御神まづ建速湏佐之男命の佩ける十拳の釼を乞ひ度し、三段に打ち折りて、ぬなとももゆらに、天の真名井に振り滌きて、さがみにかみて、吹き棄つる気吹の狭霧に成れる神の御名は、多紀理毗売命、またの御名は奥津嶋比売命と謂ふ。次に市寸嶋比売命、またの御名は狭依毗売命と謂ふ。次に多岐都比売命。三柱。)
是に天照大御神、速湏佐之男命に告りたまはく、「是の、後に生れし五柱の男子は、物実我が物に因り成れり。故自づから吾が子なり。先に生れし三柱の女子は、物実汝が物に因り成れり。故汝が子なり」と、かく詔り別けたまふ。
故其の、先に生れし神、多紀理毗売命は、胸形の奥津宮に坐す。次に市寸嶋比売命は胸形の中津宮に坐す。次に田寸津比売命は、胸形の辺津宮に坐す。此の三柱の神は、胸形君等が以ちいつく三前の大神ぞ。
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