宮より「雨のつれづれはいかに」とて
おほかたにさみだるるとや思ふらむ君恋ひわたる今日のながめを
とあれば、折を過ぐしたまはぬををかしと思ふ。あはれなる折しもと思ひて、
しのぶらむものとも知らでおのがただ身を知る雨と思ひけるかな
と書きて、紙のひとへを引き返して、
ふれば世のいとど憂さのみ知らるるに今日のながめに水まさらなむ
「待ちとる岸や」と聞こえたるを
(和泉式部日記より)
- 価格: 6380 円
- 楽天で詳細を見る
あなたのホームページ・メルマガで【広告収入】が!《アクセストレード》
PR