雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

萬葉集 巻第十 相聞歌 2240 (再掲)

誰そ彼とわれをな問ひそ九月の露に濡れつつ君待つわれそ

詠人不知

柿本人麻呂 秋相聞 五首

(萬葉集  巻第十 相聞歌 2240)

 

 

「君の名は。」★黄昏・誰そ彼・彼は誰時・片割れ時★いわき市小名浜の黄昏 : ゆる山☆湯ったり☆ぶらり旅[ゆゆぶ]

 

 印象に残ったシーンが、物語終盤の「片割れ時」(黄昏時)のシーンです。ここ自体が重要なシーンなので詳しいことは書けませんが・・・・。新海誠監督の手掛けるアニメーション映像は、アニメ作品でもCMでも夕陽など光のある情景が現実の風景より美しい、と何かの番組で言われていました。新海監督の作品の黄昏時は本当に綺麗です。
 「君の名は。」の作中に出てくるキーワード、「片割れ時」。これは黄昏時、つまり夕暮れ時のことなんですが、作中の高校の授業の1シーンで、この「片割れ時」について語られています。

 

 古典の授業で、「万葉集」の第10巻2240番にある歌 『誰(た)そ彼と われをな問ひそ 九月(ながつき)の 露に濡れつつ 君待つわれそ』 の解説がされているんですね。

 この歌は本当に万葉集の中にある歌で、作者不詳となっているようです。

 

 万葉集は7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された和歌集ですから、作中の「ティアマト彗星」が以前に接近した1200年前に近い、ちょっと早い(8世紀は700年台)けど関連しているのか、ちょうどこの和歌が作者不詳というのも面白いです。もしかしたら三葉ちゃんのご先祖様が詠んだ歌かも? まあ、この物語って結局、前世も前前前世も関係なかったんですけどね。(あの前前前世という歌は個人的にいって正直、好きではありません。なんか、軽々しく前前前世なんて歌ってほしくないというか・・・・)

 「黄昏」の語源が万葉集のこの歌の「誰そ彼」にある、ということから、「君の名は。」につながったのか、どのようにこの物語の構想が形づくられたのか、非常に興味を引かれました。

 

 作中では、ユキちゃん先生が「黄昏時は分かるでしょ? 夕方、昼でも夜でもない時間、世界の輪郭がぼやけて、人ならざる者に出逢うかもしれない時間」 と言っています。

 映画を見て、或いはテレビ放送を見て、ウィキペディアなど検索した方も多いと思いますが・・・・

 「黄昏(たそがれ)」とは、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略で、夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合い・・・・という意味。(ウィキペディアより)

 

 これが、「君の名は。」というタイトルにもつながっているんですね。

 また、授業のシーンの黒板を見ると「逢魔が時」(おうまがとき)という言葉も書かれています。

 ウィキペディアによると、「黄昏時」は日没直後の西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯(いわゆるマジックアワー)のことで、「禍時(まがとき)」は西の空から夕焼けの名残りの「赤さ」が失われて藍色の空が広がる時間帯のことだそうです。

 

 

 「逢魔が時」は「大禍時」から転じた言葉で、「禍時」は「まがまがしいとき=禍々しい時」のこと。「逢魔が時」は「何やら妖怪、幽霊など怪しいものに出会いそうな時間」という意味を持っていますが、元々は、単にこの時間帯を不吉な時間帯として「禍時」と呼んでいたようです。

 

 ユキちゃん先生の授業の話に戻りますが、「もっと古くは、彼誰そ時(かれたそどき)とか、彼は誰時(かわたれどき)とも言ったそうです。」という先生の説明に、生徒(てっしー?)が「片割れ時やなくて?」と質問して、先生は「片割れ時?それはここの方言じゃない?糸寄のお年寄りには万葉言葉が残ってるって聞くし。」と答え、生徒が「ド田舎やもんな。」と言って、教室に笑いが起こります。

 

 何気ないシーンですけど、このシーンには物語のキーワードが出ていたんですね。

 また、「彼は誰時(かわたれどき)」は、実は「黄昏時・誰そ彼時」と対になる表現で、「夜明け前」を表す言葉として使われることが多いそうなんですが、本来はどちらも、夜明け前・日没後の薄明るい時間帯を区別せずに呼んだ言葉だったと考えられているそうです。(ウィキペデイアより)

 

 「片割れ時」については「ここの方言?」とユキちゃん先生が言っていますが、実際のところ、そういう言葉があるのか、どこかの方言なのか、よく分かりません。作中での造語でしょうか?

 

 「三葉の魂の半分」と一葉(おばあちゃん)が言った三葉の口嚙み酒を瀧が飲むことであれやこれという展開が後半にあります。肉体から魂?が離れて入れ替わることが「片割れ」の入れ替わりで、「彼は誰時」は片割れの時でもある・・・・。深いです。

 

 今まで、よく夕陽の写真を撮って、マジックアワーの空も撮っていましたが、そんなまがまがしい時間帯とは思ったことがありませんでした。確かに、秋や冬は夕陽が沈むと急に冷え込みますけど、寒くなるし暗くて危ないから、子どもが早く家に帰るように、そんな言い方をしたのかもしれませんね。

 

 昼でも夜でもない時間、世界の輪郭がぼやけて、人ならざる者に出逢うかもしれない時間、そう考えると、ちょっと怖いですが、黄昏時は魂の世界や過去の世界と近づく時間と考えれば・・・・人が黄昏時に心を引かれるのも、それを感じるからなのかもしれない、と思いました。

 さて、「君の名は。」の全体的な感想についてなんですが・・・・。「面白かった」「めっちゃ泣けた」と言う人もいれば、「どこで泣くの?」「なんだかよく分からなかった」と言う人も、「なんか怖かった」と言う人もいて、評価の高い人も低い人もいますよね。アニメの映画としては難しい話だと思うので、子ども向けではなかったようにも思いますが、中学・高校生ぐらいなら入り込みやすい話だったかも、とも思います。
 

 前半は、いわゆる「俺がアイツでアイツが俺で」的な展開を踏襲していて、テンポも良くて笑えます。そこから真実が見えてきて後半へ急展開で心を引きこまれるのですが、最終的には、肝心な場面が飛ばされて、新聞記事の一部だけで済まされているので、なんかスッキリしないというか・・・・。ネタバレになることは書きませんが、「偶然、避難訓練をしていた」ことになってしまっていることが、なんだか怖い・・・・。
 

 最終的に、入れ替わっていた間の相手のほうでの記憶はほとんど消えてしまって戻らず、過去の歴史を変えたのに変えた本人もそのことを忘れ去ってしまい、誰も歴史が変わったことを覚えていない。これって、何か怖くないですか?
 

 最近のアニメでは、よく、「ある時点で分岐した別の未来の話」という、パラレルワールド的な未来の地球が舞台になることがあります。ドラゴンボールでも「タイムスリップで戻って変えた世界は別の未来で、元の世界の未来は変わらない」というのがありました。
 

 タイムスリップして過去の世界を変えたら、別の未来に分岐する、という説はありますが、そもそも、過去にタイムスリップすることができたとしても、未来に戻ることはできないのではないか?という気がするんですよね。なので、おそらく、初めに未来人がタイムスリップをするなら、機械にロボットを乗せて片道の転送をして、ロボットが過去の何かを変えた後、大気圏まで飛んで行って跡形もなく爆発するようにプログラムしておくとか。それによって未来の世界にどんな影響が起こるか検証すると思うんですけど、そもそもの問題の原因を過去から消してしまうと、未来ではそれが問題ではなくなってしまうので、タイムマシンを送る必要がなかったことになってしまうという、これがいわゆるタイムマシンのパラドックスです。
 

 これから核戦争で世界中が荒廃して汚染されてしまってこれ以上どうにもならないとなったら、それを未来人が最終手段でタイムマシンを使って全て無かったことにしようとするかもしれませんが、それをやると未来人の世界が一変してしまい、記録も消えてほとんど思い出せない時間ができるのか、核戦争がなかった世界の記録と記憶だけができるのか・・・・タイムマシンを使った人達も使ったことも何も思い出せず、何も問題が無かったことになるんだから、またそのうち核戦争が起こるのか、それをまた無かったことにするのか、と考えると、恐ろしいですよね。 
 

 まあ、「君の名は。」はそこまで大それた話ではないんですけど、やっぱり、何か怖いものを感じるというのは、そういうことなんだと思います。

 

 あと1つ、怖いと言えば作中に出てくる「ティアマト彗星」でしょうか。実在しない彗星なんですけど、1200年周期の長周期彗星で、作中の図でも分かるとおり、太陽系の火星や地球の公転軌道の中を突っ切る軌道になっています。こういう長周期彗星は近年、いくつも見つかっているんですよね。

 作中に出てくる山の上の「御神体がある場所」も、どう見てもクレーター。

 

 作中で語られてはいませんが、1200年前に糸寄湖ができるよりさらに1200年前かもっと前の遠い昔にも隕石が落ちて、このクレーターができたのではないかと思われます。

 

 オカルト寄りの話になりますが、「ティアマト」と聞いて、「火星と木星の間にかつてあった惑星ティアマトが、超長周期の惑星(彗星?)ニビルの衝突で失われた」という話を思い出した方もいらっしゃるのではないかと思います。これはメソポタミアで5000年前に栄えたシュメール文明の遺物にある古代文字の解析による話だそうですが。

 

 「君の名は。」のティアマトはぶつかるほうの彗星の名ですが、おそらくこの話から名前を取っていますよね。

 

 これから先の近い未来に、地球に彗星が衝突する可能性は低いようですが、彗星の軌道が急に変わったり、彗星が分裂して一部が地球に落ちたり、或いは月に当たったり、といったことは有り得ると思います。そうなったらどんな影響が出るか・・・・。

 

 避難訓練ぐらいではどうにもならないかもしれませんが、戦争兵器とか造ってる場合じゃなくて、人類はもっと、大災害や大きな気候変動に備えるために英知を使わないといけませんよね。

 

 火星移住計画なんていつどれだけの人が行けるか分からないことを進めるより、地球を大切にしてほしいです。

 陽が沈んで、マジックアワー、黄昏時ですね。

 霧島神社で見た夕陽も綺麗でしたが、あちらは空が霞んでいたせいか、黄昏は長い時間見られませんでした。

 小名浜に行った時は快晴で、海上もまっさらな澄んだ青空が広がっていたので、夕陽も黄昏も明るくて綺麗でした。

 

 

 

 

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