古文
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 小野小町 (古今和歌集 巻第ニ 春歌下 113) (百人一首 9) 小野小町は六歌仙、三十六歌仙の一人です。 絶世の美女として知られ、国内では三大美女の一人に数えられる女性で、遣隋使小野妹子の…
おしてる難波の菅のねもころに 君が聞こして年深く長くし言へばまそ鏡磨ぎし心を許してし その日の極み波のむたなびく玉藻のかにかくに心は持たず 大船の頼める時にちはやぶる 神や放くらむうつせみの人か障ふらむ通はしし 君も来まさず玉梓の使ひも見えずな…
昔、男、初冠(うひかうぶり)して、平城(なら)の京、春日の里に、しるよしして、狩にいにけり。その里に、いとなまめいたる女はらから住みにけり。この男かいまみてけり。おもほえずふるさとにいとはしたなくてありければ、心地まどひにけり。男の着たり…