なほ、この女見では、世にあるまじき心地のしければ、「天竺(てんぢく)にある物も持て来ぬものかは」と思ひめぐらして、石作(いしつくり)の皇子は、心の支度(したく)ある人にて、「天竺に二つとなき鉢(はち)を、百千万里の程(ほど)行きたりとも、…
恋ひ死なばたが名は立たじ世の中の常なきものと言ひはなすとも 深養父 (古今和歌集 巻第十二 603) 小倉百人一首 36番歌 夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづくに月宿るらむ (古今和歌集 夏 166) 阪本桃水(純子)書 深養父集・小馬命婦集全釈 (私家集全…
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