雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

2023-12-05から1日間の記事一覧

千載集 恋二 766

夜もすがらもの思ふ頃は明けやらでねやのひまさへつれなかりけり俊恵法師 (千載集 恋二 766) 俊恵法師 坊主(1113-?) 父は源俊頼。東大寺の僧で、平安末期の代表歌人として知られる。 鴨長明は弟子。 Shun-e Hoshi (1113-? C.E.) Son of Minamoto-no-Toshiyor…

新勅撰和歌集 巻第三 夏 192

風そよぐ楢の小川の夕暮は御禊ぞ夏のしるしなりける 従二位家隆 (新勅撰和歌集 巻第三 夏 192) 百人一首 98番 風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは みそぎぞ夏の しるしなりける 従二位家隆 No.98 To Nara's brook comes Evening, and the rustling winds Stir t…

源氏物語

しづやかなるを本として 、さすがに心うつくしう 、人をも消たず身をもやむごとなく 、心にくくもてなしそへたまへること (源氏物語より) 源氏物語絵色紙帖 若菜上 詞菊亭季宣 京都国立博物館 https://colbase.nich.go.jp/collection_items/kyohaku/A%E7%94%…

竹取物語

「翁、年七十に余りぬ。今日とも明日とも知らず。この世の人は、男は女にあふことをす、女は男にあふことをす。その後なむ門広くもなり侍る。いかでか、さることなくてはおはせむ」 かぐや姫の言はく、「なんでふさることかし侍らむ」と言へば…… (竹取物語よ…