雲心月性...

慈愛する和歌を拙筆くずし字で紹介致します。

2023-12-13から1日間の記事一覧

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 552

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを 小野小町 (古今和歌集 巻第十二 恋歌二 552) 小野小町の歌を紀貫之は『万葉集』時代の清純さと王朝浪漫性を兼備していると絶賛した。 『小野小町図』(部分) 土佐光高 絹本着色 江戸時代 各100.3×4…

拾遺和歌集 巻第十七 1201

岩橋の夜の契りも絶えぬべし明くるわびしき葛城の神 小大君 (拾遺和歌集 巻第十七 1201) 小大君は三条院が皇太子のときに女官を務めた。左近の別称で伝わる。才媛でありながら美女。『藤房本三十六歌仙絵(模本)小大君』 紙本着色 江戸時代・19世紀 東京国…