藤袴をよみて人に遣はしける
宿りせし人の形見か
藤袴忘られがたき
香に匂ひつゝ
(古今和歌集 巻第四 秋歌上 240)
多紀理
行成が書いたといわれる「関戸本古今集」。こちらは、根本さんが「関戸本古今集」をベースに書いた「関戸本古今集風/創作作品」。書いてあるのは和歌で、漢字も混ぜた表記にすると「宿りせし 人の肩身が 藤ばかま 忘られがたき 香に匂ひつつ」/根本知「平安かな書道入門」より
おそらくは作者の家に泊まっていった人は女性でその女性に贈った歌で、忘れがたいのは藤袴の香りではなく女性の衣服に焚き染めた香りでしょうか。作者の相手の女性に対する好意を伝えているものと思われます。
「かたみ」は過ぎ去った出来事を思い出すきっかけの意味で、死者が残したものではないです。
フジバカマそのものは、その場にはなかったようです。そこに泊まっていたどなたかが旅立たれたあと、フジバカマの香りが漂っているという内容で、秋の七草としてのフジバカマの存在感が浮かび上がっています。
利尿や通経の漢方薬としても使われている薬草であると同時に、刈り取った茎葉を半乾きの状態にすると香りが立ちます。これが匂い袋として使われます。紀貫之の歌は、そんな匂い袋を詠んだものでしょうか。
紀貫之がフジバカマを詠んだのは1000年以上前の話ですが、フジバカマが人類の形見とならないよう、祈るばかりです。
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