萬葉集 巻第ニ 141
有間皇子、自ら傷みて松が枝を結ぶ歌二首
磐代の浜松が
枝を引き結び
真先くあらば
また還り見む

『日本古典文学全集』(小学館)の訳
有間皇子が自ら悲しんで松の枝を結ぶときの歌
有間皇子
磐代の浜松の枝をひき結んでさいわい無事でいられたらまた立ち帰って見よう。
意訳
題詞:有間皇子が欺かれたと悟り、命の安泰を祈りて詠みし二首のうちの一首
作者:有間皇子
愚かでございました。
政を司る者どもの言葉に乗せられ、まんまと欺かれてしまったのです。
国の政(まつりごと)に仕掛けられた謀(はかりごと)に絡めとられ、ついには縄をかけられて、囚われの身となって連れられてゆくばかり。
もし正しき裁きがなされるならば、わたくしの罪は晴れるはず――。
されど、そうならぬのであれば、この景色とも永遠に別れねばなりません。
その思いゆえ、今しがた通ってきた道を、ふと立ち止まり、振り返って眺めております。
(すでに、死が近づいていることをうすうす感じております)
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